宇奈月ダム/Unaduki Dam

訪問日 2011.9

2000年、富山県黒部市宇奈月町に国土交通省の多目的ダムである宇奈月ダムが完成しました。
宇奈月ダムは、上流の出し平ダムとともに連携排砂を行って、ダム湖にたまった砂を下流に流していることで有名です。
黒部峡谷鉄道の沿線は、温泉や峡谷、登山道などがあり、観光地にもなっています。トロッコ列車に乗り、上流の欅平駅に向かう途中には、黒部川を堰き止めている出し平ダムや小屋平ダムがあり、車窓から眺めることができます。

富山地方鉄道、宇奈月温泉駅

富山地方鉄道に乗って宇奈月温泉にやってきました。
宇奈月温泉の上流には宇奈月ダムがあります。
さらに上流には出し平ダム、小屋平ダムがありますが、列車でしかいけません。今回の訪問では宇奈月温泉の上流の3つのダムを紹介します
黒部峡谷鉄道、宇奈月駅

黒部峡谷鉄道の宇奈月駅にやってきました。
富山地方鉄道と黒部峡谷鉄道は直接つながっていないため、乗継には数分かかります。
トロッコ列車

宇奈月駅に到着したトロッコ列車です。
左から2つ目の橋は徒歩で渡れ、トロッコ列車の橋が眺められます。
徒歩で宇奈月ダムに向かう場合は、この橋を渡り、対岸に移動します。
黒部川電気記念館

宇奈月駅の正面に黒部峡谷おける電力開発の歴史が展示されている資料館です。
やまびこ遊歩道トンネル入り口

橋を渡り、右岸にやってきました。
このトンネルを通り、宇奈月ダムに向かいます。
トンネル内

実際はもっと暗いです。
滑りやすいので足元に注意!
ダム下流展望台

トンネルを抜けると展望台に到着です。
宇奈月ダムを展望台から眺める

ダムを正面から眺められます。
やまびこ遊歩道トンネル出口付近

展望台から元来た道を眺めます。
左の小さなトンネルがやまびこ遊歩道のトンネルです。
右側は車道です。
ダム直下への道

それでは、ダムに向かいましょう!
ダム直下は歩行者のみ立ち入れます。
右岸階段

天端の高さまで階段を登ります。
天気がよく、汗をかいてしまいました。
右岸からダムを眺める

階段を登り切ったところからダムを眺めます。
ここでは広角レンズがお勧めです。
宇奈月ダム管理所・資料館

右岸には管理所と資料館があります。
天端

天端は自由に見学可能です。
天端から下流側を眺める

右側の建物が宇奈月発電所。
正面はホテル黒部。
宇奈月発電所

右側の何もないスペースからダムを眺められます。

発電所の裏に階段があります。
天端左岸

山にしっかりとダムが固定されています。
斜面が滑ったところはこのあたりでしょうか。
天端から、うなづき湖を眺める

赤い橋の右側にインクラインがあります。
堤体上流面

ゲートがたくさんあります。
管理所

資料館に向かいますが、資料館側の入り口は閉鎖されていました。熊対策のようです。

そのため管理所側の入り口から建物内に入ります。
渡り廊下を渡って資料館に行きます。
資料館

資料館受付には誰もいません。
ダムカードは品切れでした。
建設時の記録資料がたくさん展示されていて、ここだけでも楽しめます。
トロッコ列車に乗車

ダムから宇奈月駅に戻ってきました。
トロッコ列車で欅平駅に向かいます。

写真を撮影するならば普通車がおすすめ。
宇奈月ダム、新柳河原発電所、黒部川第二発電所、出し平ダムを見たいならば、右側の席に座ったほうが良いです。小屋平ダムを見たい場合は左側の席です。

帰りは逆になりますが、小屋平ダムを見たい場合は宇奈月出発時点で左を選択したほうがよいかもしれません。
なぜなら小屋平ダム近くで対向列車と行き違いになり、欅平発の列車の場合、ダムを見れない場合があるからです。
列車内から宇奈月ダムを眺める

この写真は列車内からのみ撮影できます。
新柳河原発電所下流側

宇奈月ダムを過ぎてトンネルと抜けるとすぐに新柳河原発電所が見えてきました。
新柳河原発電所上流側

まるで城です。
どうしてこんなデザインになったのでしょう?
斬新です!
砂が多いうなづき湖

宇奈月ダムと、その上流の出し平ダムが連携排砂をしていることは、ニュースなどでよく知られていますが、実際にこれほどの砂が溜まっていることに驚きました。
対岸の道路がある最上流部

沢の右側が車で到達できる最上流地点です。
これより先の交通手段は黒部峡谷鉄道のみです。
ダム名 宇奈月ダム
堤高 97.0m
堤頂長 190.0m
形式 重力式コンクリート
目的 農業用水、水道用水、水力発電
ダム湖名 うなづき湖
総貯水量 24,700,000m3
所在地 富山県黒部市宇奈月町内山字大尾地先
駐車場 ダムサイト右岸


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