奈川渡ダム

長野県松本市にある奈川渡ダム。1969年に発電専用のダムとして完成。
下流の稲核ダムと水殿ダムと合わせて、安曇3ダムや梓川三兄弟と呼ばれています
長野県にあるが東京電力の管轄。下流の稲核ダム・水殿ダムも同様に東電の管轄。奈川渡ダムは揚水式発電をしていて、上部ダムの役割を果たしています。下部ダムは水殿ダム
天端には松本から上高地に通じる国道158号線が通っているため、山奥の道路にしては非常に交通量が多いです。そのため地下通路や歩道橋があります。
梓川テプコ館に申し込むと安曇発電所を見学できます。定休日があるので注意。


 奈川渡ダムと安曇発電所1・2号機  

堤高155mの奈川渡ダム。
堤体直下に安曇発電所があります。

堤体に近い側にあるのは1・2号機。二機合わせての最大出力は211kW。発電のみ。揚水式発電には対応していません。

揚水式発電は3~6号機のみ。

   安曇発電所3~6号機

梓川の右岸に東京電力の安曇発電所の3~6号機がある。
3~6号機は揚水式発電に対応しています。
四基合わせて最大出力412kW。揚水量は360m3/s。

PR館の見学ツアーに参加すると、ダムの直下までエレベータで降りて発電所を見られます。

 下流  

下流側の道路は東京電力の管理道路。
非常用洪水吐から続く余水路の出口は、おそらく中央の白い法面あたりにあります。

   天端

天端は国道になっています。
上流に上高地があるので、交通量が非常に多いです。
天端を渡るために、左岸には歩道橋があります。右岸はPR館の前に地下通路があります。

左岸にはIHI製の60tクレーンがあります。天端にはクレーン用のレールがあり、その上を移動できます。

天端中央のダム湖側の出っ張りの下に1・2号機の取水口があります。3~6号機の取水口は右岸の駐車場側にあります。

 非常用洪水吐  

非常用洪水吐は堤体本体にはありません。
左岸の地下トンネルを通して排水する仕組みになっています。

   梓湖

梓湖の上流には上高地があります。
奈川渡ダムを知らなくても梓湖を知っている人は多いのではないでしょうか?

 梓川テプコ館  

休館日でした。
でんこちゃんに会いたかったのですが、残念ながらガラス越しの対面となりました。

PR館の裏に回ると堤体を撮影できるスペースがあります。しかし、堤体からの距離が近すぎるため、広角レンズ必要です。

真正面から撮影できる場所もあるらしいですが、廃道を通る必要があるようです。
参考:山さ行がねが「奈川渡ダムの謎の道 第2回」

   梓湖

駐車場にレストハウスがあります。営業していませんでした。
そのほか天端にバス停がありました。右岸の山の上に住宅があるので、住民の方が利用するのかもしれません。


ダム名 奈川渡ダム / Nagawado Dam
堤高 155m
堤頂長 355.5m
形式 アーチ
目的 発電
ダム湖名 梓湖
総貯水容量 123000千m3
所在地 長野県松本市安曇字中山
駐車場


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