上野ダム

 2005年に完成した比較的新しい上野ダムは、堤体表面が白く、美しい。上野ダムは、神流川発電所の下部ダムにあたる。上部ダムは長野県南相木村にある南相木ダムである。神流川発電所の発電方式は純揚水式である。ちなみに発電所の位置は、日本航空123便が墜落した場所近くの山の地下500mである。

 完成時の発電能力は、揚水式発電としては世界最大級の約3Gw/h。現在は1号機のみが運転中。2号機は平成24年に完成予定。3~6号機は今後の需要に応じて順次設置予定。5・6号機に関しては水圧鉄管を設置するためにトンネルを掘削する必要があるため、設置には相当の時間がかかる見込み。発電所の見学は、神流川発電所見学ツアーステーション「TEPCO GEO E SiTE」に申し込むと可能。


 堤体正面  

 完成したばかりのダムは表面が白く美しい。この美しさを堪能できる期間は長くない。ぜひとも今、見学してもらいたいダムだ。

ダムへのアクセスを紹介する。日航機事故の慰霊施設の看板を目印にすればよい。天端へは慰霊施設への道路を直進し、いくつかトンネルを通ったのち、トンネルとトンネルの間の右側に入り口がある。下流側には、郵便局から二個目のトンネルの出口で右折し、変電所の横を直進すれば、たどり着ける。

   クレストゲート

 非常用洪水吐はラジアルゲート。色は灰色で地味だ。発電専用のダムなので、堤体に比べてゲートが小さい。おそらくこのゲートが使われることは、ないだろう。

 堤体直下(下流側)  

 ダムの下流側道路は斜面が崩れている個所もあった。落石が多いので、頭上に十分注意されたい。



ダム名 上野ダム
堤高 120m
堤頂長 350m
形式 重力式コンクリート
ダム湖名 奥神流湖
貯水容量 18400千m3
所在地 群馬県多野郡上野村大字楢原字本谷
駐車場


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