下久保ダム

群馬県と埼玉県の県境を流れている神流川をせき止めて建設された下久保ダム。重力式コンクリートダムとして堤頂長が日本最大。真上からダムを見ると、形がL字型をしているところが特徴的。上毛かるたにも登場し、群馬県を代表するダムである。

2011.7.24 文章と写真を改修


下久保ダム正面

2008.4.28

水資源機構の管轄の下久保ダム。

放流設備:
・非常用洪水吐(ラジアルゲート×2)
・常用洪水吐(オリフィス型ラジアルゲート×2)
・利水放流設備(ホロージェットバルブ×2)


下久保ダムは、「上毛かるた」にも登場している。
『理想に電化に電源群馬』
私が小学生の頃、下久保ダムの札が一番好きだった。その頃はダムを意識していなかったのに・・・。

左上の白い建物は管理所。
堤体直下左岸(写真の左下)は下久保第二発電所。

堤体正面

2007.3.12

減勢工の上に橋がかかっている。
残念ながら、立ち入り禁止。

ダム直下には下久保発電所と下久保第二発電所がある。発電所は群馬県企業局が運営している。

下久保第二発電所からは、河川維持のための放流が行われている。以前はダムのすぐ下流は水が流れていない区間だった。

そのため天然記念物の三波石峡の岩に苔が生えてしまい、ダムが建設される前の三波石峡の自然が失われていました。現在はダム直下からの放流により、元の姿に戻りつつある。

副ダム

2007.3.12

神流川の河川敷から撮影。

正面に見える部分は副ダム。
斜面にはつづら折りの道路があるが、管理道路のため、立入禁止。

三波石峡

2007.3.12

下久保ダム直下には三波石峡がある。
三波石峡は国の天然記念物。

管理所や地域の人の取り組みにより、渓谷の美しさが徐々によみがえってきている。

三波石峡は、下久保ダムと同様に「上毛かるた」に登場している。「三波石と共に名高い冬桜」

叢石橋

2007.3.12

三波石峡に架かる叢石橋(そうせききょう)。

左側の斜面の階段を通ると河川敷に降りられる。

L字

2008.12.26

主堤体と副堤体が連結しているため、ダムがL字型をしている。貯水量を確保するために、このような形が採用された。

天端は車の通行が可能。

下久保ダム管理事務所

2008.12.26

管理所は右岸にある。
一階は資料館で、二階から上が管理所。
ダムカードは管理所で配布中。
資料館が休みで建物内に入れない場合は、管理所右側の建物で配布している。

取水設備

2008.12.26

左から非常用洪水吐、常用洪水吐、選択取水設備。

巡視艇「神流」

2008.12.26

湖の巡視のための船が、インクラインの近くに係留されていた。神流号の側面には、水資源開発公団と記されていた。

神流湖

2008.12.26

下久保ダムは多目的ダムであるが、一部の機能として水道用水の確保という役割がある。主に東京都の水道用水を貯水している。

ダム湖百選

2008.12.26

神流湖はダム湖百選にも選出されている美しい湖だ。
左岸には貸しボート屋があり、釣りも盛ん。
また温泉付き旅館もある。一度宿泊してみたいものである。



ダム名/Dam 下久保ダム/Shimokubo dam
堤高/Height 129m
堤頂長/Width 605m
形式/Dam model 重力式コンクリートダム/Concrete gravity dam
目的/Porpuse 灌漑用水、不特定用水、水道用水、工業用水、発電/Irrigation, Unspecified water, City water, Industrial water, Generation
ダム湖名/Lake 神流湖/Kanna lake
総貯水容量/
Total water storage capacity
130000千m3
所在地/Address 群馬県藤岡市保美濃山地先/Jisaki,Hominoyama,Hujioka,Gunma
駐車場/Parking ◯ 左岸、右岸、管理所


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